高齢者の足部

年齢を重ねれば重ねるほど体重を支えてきた足は徐々にトラブルを抱え込みます

偏差足

画像のような状態になると偏平足だといえます。
さまざまな要因がありますが、一般的には土踏まずが低下してきて、べた足の状態になることです。

これは足部の筋や靭帯の機能が低下してきていることを意味します。つまり、車のサスペンションが機能しなくなっている状態です。車のサスペンションが機能しなくなると、地面からの衝撃が直接感じられるため乗り心地が悪くなります。

足も同じ状態で、偏平足になると、歩行などで発生する衝撃が直接膝や腰に加わります。歩行は1歩当たり体重の約1.2~1.3倍の力が足に加わり、60kgの人なら72kgの力が足や膝、腰に加わるのです。これが蓄積されると、そのうち膝や腰が痛くなるわけです。

外反母趾・内反小指

外反母趾や内反小指の原因を2つ挙げます。

  • 靴や怪我などの外力
  • 足前部(足の甲の一番盛り上がっている部分よりも前部)や足底の筋や靭帯の機能低下

多くの場合、この2つは連動して起こります。例えば、ハイヒールなどを履いていると、足底筋や足裏の靭帯、足指部分の筋や靭帯、足前部の横アーチの消失などが起こります。一見すると、足前部がペラペラ(薄くなっている状態)になります。

こうなった状態でさらにきつい靴やハイヒールを履くと、親指が外側に圧迫され、親指の付け根部分の骨が出ている部分(第1中足骨頭)にタコができたり、赤く膨れたり、ひどくなると軟骨化(外骨化)し、外反母趾となります。同じように小指も内側に圧迫され、内反小指が発生します。

つまり、外反母趾を予防するには、足指や足裏の筋、靭帯の機能を高めるとともに、マッサージなどのケアをすることが重要です。

これらの筋は足指力を計測する際に使われる筋が含まれますので、日常的に足指力を高める運動をするとよいと考えられます。

足指が開かない

画像に示すように、足指がしっかり地面につかない足指機能不全の状態にある人が、高齢者全体の8割に達します。

足の指が開かない人のほとんどはこのような足指機能不全であるといえます。

足指が地面につかないということは、歩行などの際に足指が歩行機能に参加しないことを意味するため、十分な蹴りだしができません。

その結果、ひっかかりやつまずきの原因である膝が上がらないことにつながります。

したがって、転倒を予防するためには、足指の機能を十分に高めることが重要です。

外反偏平足

画像に示したのが外反偏平足です。かかとを後ろから見ると中心の軸がずれています。調べ方は両足を約20cm程度開いた状態で立ち、後ろから見てもらうといいでしょう。

足は石を積み重ねるような、複雑な骨格形成の上に成り立っていますので、各骨をつなげる筋や靭帯が弱まれば、当然骨が傾いてきます。かかと部分にそれが起こると外反扁平足となります。 外反偏平足になると、その影響が足前部に波及し、足前部を構成する横アーチが崩壊するとともに、縦アーチ(土踏まず)も機能低下し、偏平足になるとともに、外反母趾の要因となります。 このように足の機能は連動しているのです。

これらの足部、足指部の機能や筋力を高めることはさまざまな障害や機能低下を防ぐことにつながり、歩行機能などを高めることとなります。歩くことは生活の基本です。ショッピングに行くのも、おいしいものを食べに行くのも、旅行に行くのも足がしっかりしてなくてはなりません。快適な生活を維持するためにも、足を大事にし、機能が低下していないかをたまにチェックするとよいと思います。

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